クロスバイク 100km越えサイクリング

【目次】

はじめに

先々週の日曜日(12/6)、年内に一度はチャレンジしたかった100km越えのサイクリング*1に挑戦してきました。

これまでの最長距離は、美ケ原高原に登った約70km のサイクリングです。果たして100kmは達成できるのでしょうか。

計画

計画では、前日の土曜日(12/5)に行く予定だったのですが、朝起きたら外は真っ白! まさかの初雪でこの日は断念しました…。 (前日の天気予報では、一日晴れの予報だったのですが・・・)

行先は自宅から50kmほどでの距離で、往復すると100kmくらいになる大町市に決め、国宝仁科神明宮、若一王子神社、木崎湖を巡る計画を立てました。

また、ルートもなるべく坂がなく平坦な道を行くことにしました。坂があると、脚にきてしまうため、今回は距離を優先したルートです。

持ち物

持ち物・服装は、下記を準備しました。普段の荷物はサドルバックとウェストポーチで収まるのですが、今回はジャンパーやカメラを入れたいため、リュックを背負いました。

またパンクやマシントラブルに備えて、チューブや工具類も準備。さらに補給食も普段よりも多めに持っていきます。服装も、大町はこの時期ですでに最低気温が-3℃くらいまで下がり、昼間は10℃くらいまで上がるので、調節しやすいレイヤード構成としました。

自分としては珍しく、前日夜にすべて準備しておくという用意周到ぶり。初めての100kmサイクリングへの意気込みが伺えますね。

  • 機材
    • GIOS ミストラル
    • バーセンターバー
    • GPSサイコン、ケイデンスセンサー
    • フロントライト
    • 携帯空気入れ
    • コンパクトワイヤーロック
  • 持ち物
    • ドルバック(予備チューブ、タイヤレバー、携帯工具、ティッシュ、使い捨てカイロ、エイドキット)
    • ポケッタブルパーカー
    • スマホ、モバイルバッテリー
    • コンパクトデジカメ
    • 小銭入れ
  • 飲料
    • 薄めのスポーツドリンク 500ml
    • 水 300ml
  • 補給食(リュックに入れる)
  • 服装
    • 登山の服装(レイヤード)+ウルトラライトダウン(ユニクロ) → 暖かくなってからはウルトラライトダウンからポケッタブルパーカーに着替え。
    • ユニクロジョガーパンツ
    • 冬用手袋(自転車用ではない)+ JAXA軍手(内側)の2枚重ね
    • ヘルメット

当日の記録

 朝7:20頃出発、気温は-1℃ですが、着込んでいるので、それほど寒さを感じませんでした。 以下、写真を中心に掲載します(デジカメで日付入りに設定されていたので、写真は日付が入ってしまいました。日付が入っていない写真は、スマホによる撮影です)、

松本市内からR19を北上し、塔ノ原交差点を左折して、犀川を渡りました(橋の名称は犀川橋)。 f:id:taka35823:20201212164641j:plain

〇大町明科線(県道51号)を進み、池田町に入りました。ここまでちょうど1時間くらい、平均速度も23kmほどで順調です。 f:id:taka35823:20201212170140j:plain

〇池田道の駅(道を挟んで池田町ハーブセンターがあります)でトイレ休憩し、水分、アンパンを補給しました。ここまで約1時間10分、休憩にはちょうど良いタイミングでした。 f:id:taka35823:20201212170554j:plain 7月になると、ラベンダーが咲き誇ります。 f:id:taka35823:20201212170602j:plain

〇さらに大町明科線を進み、大町市に入りました。ここまで約1時間30分です。なかなか順調です。 f:id:taka35823:20201212171112j:plain

仁科神明宮(にしなしんめいぐう)

〇国宝仁科神明宮の看板がありました。バックの北アルプスが綺麗です。ここから仁科神明宮までは、上り坂となりますが、それほど大した坂ではありませんでした。 f:id:taka35823:20201212171244j:plain

〇国宝仁科神明宮に到着しました。天照皇太神が祀られています。長野県の神社で唯一国宝の本殿を持ち、国内の神明社としても唯一の国宝なのだそうです。

駐車場、トイレがきれいに整備されていました。 f:id:taka35823:20201212172000j:plain f:id:taka35823:20201212172125j:plain

一ノ鳥居を入るとすぐ左に三本杉がありました。三本杉は、幹囲5m、樹高50mを超える大木で、真ん中の一本は昭和54年の突風により倒れてしまったそうです。実際に近くで見ると圧倒される大きさでした。 f:id:taka35823:20201212172820j:plain

林の中に囲まれた社殿です。境内は、空気が澄んだ感じがしました。朝訪れたので、帰るときに女性一人とすれ違っただけで、訪れる人は少なかったです。 f:id:taka35823:20201212172205j:plain f:id:taka35823:20201212172308j:plain

本殿横の昭和55年に枯れてしまったご神木の根元部分です。屋根が架けられ、大切にされていることが伺えます。根回り15m、目通り9mの大木で、近くで見ると圧倒されてしまいました。これほどの太さの杉の木は見たことがありません。 f:id:taka35823:20201212172337j:plain

右から本殿、釣屋、中門で、いずれの建物も国宝です。一番、左側は拝殿です(これは国宝ではないそうです)。伊勢神宮の建物と形が似ています。 f:id:taka35823:20201212174220j:plain

f:id:taka35823:20201212174814j:plain

仁科神明宮、素晴らしい神社でした。自宅から1時間30分程度なので、また訪れたいと思います。

若一王子神社(にゃくいちおうじじんじゃ)

仁科神明宮を後にし、塩の道 千国街道を通って、大町市街地に向かいました。 f:id:taka35823:20201213154740j:plain この道は、山の中腹を通っているので、そこそこのアップダウンがあり、また東側が山のため通ったときはずっと日陰でした。ただ、車もあまり通らず、アルプスを眺められるので、走っていて気持ちの良い道でした。夏は日陰なので、快適に走れそうです。 f:id:taka35823:20201213155520j:plain f:id:taka35823:20201213155557j:plain f:id:taka35823:20201213155841j:plain

大町市街地に入って少し迷いましたが、無事、若一王子神社(にゃくいちおうじじんじゃ)に到着しました。

f:id:taka35823:20201213160716j:plain f:id:taka35823:20201213162407j:plain f:id:taka35823:20201213161445j:plain

三重塔や五重塔が大好きなので、ちょっと多めに掲載します。 f:id:taka35823:20201213161004j:plain f:id:taka35823:20201213161237j:plain f:id:taka35823:20201213161247j:plain f:id:taka35823:20201213161258j:plain

こどもの流鏑馬(やぶさめ)が毎年、若一王子神社の夏祭りで行われており、鎌倉の鶴岡八幡宮、京都の賀茂神社と共に、日本三大流鏑馬の一つだそうです。 f:id:taka35823:20201213161539j:plain

若一王子神社を後にして木崎湖に向かいます。この時点で自宅を出発してから3時間弱、良いペースです。

木崎湖

最終目的地 木崎湖に到着しました! 神社から15分程度、思っていたよりも近かったです。 f:id:taka35823:20201213163612j:plain

湖を一周できるので、ぐるっと回ってきました。 f:id:taka35823:20201213163752j:plain

湖の際(きわ)を走ることができて、気持ちの良い道でした。 f:id:taka35823:20201213164519j:plain f:id:taka35823:20201213164621j:plain

湖北側の折り返し地点に着いたとき、ちょうどパラグライダーが2機、湖をバックに飛んでいるのを発見。慌ててスマホを取り出し、撮影しました。パラグライダーは、自分の行きたい方向にきちんとコントロールできるんですね。無事、目標の着陸地点にランディングしていました。想像以上に高度をぐんぐん下げていて驚きました。気持ちよさそうだけど、自分でやるにはちょっと怖いですね…。 f:id:taka35823:20201213164731j:plain

湖の周回コースは、一部国道に出る必要があります。国道と湖の間に線路があって、ちょうど大糸線(大=大町市、糸=糸魚川市)が走っていきました。 f:id:taka35823:20201213165404j:plain

木崎湖は、西側に公園や、オートキャンプ場があって、利用されている人も何人かいました。キャンプ場は湖が本当にすぐ近くの場所にあり、さらに林になっているので、夏でも涼しそうです。

昼食

ふだんのサイクリングでは、自宅から持参した補給食を食べるだけなのですが、今回はじめて外食をしました。

長野県民の大好きなテンホウ(大町店)で、ラーメンセット(ラーメン、半餃子、温泉卵、ライス) 620円(だったかな?)をいただきました。 11:40頃でしたが、お店はすでにそこそこ混んでいました。さすがはテンホウです。 (ラーメン食べかけです、すみません) f:id:taka35823:20201213165557j:plain

ただ、木崎湖でアンパンを間食していたので、このラーメンセット食べ切るのが結構大変でした・・・。

自宅へ

あとは自宅に帰るのみです。せっかくだからと松川村にあるちひろ美術館に行こうと向かったのですが、見過ごしてしまい、立ち寄ることができませんでした。さらにちひろ美術館のある山麓線(有明大町線)に入ってしまったため、アップダウンの続く道路となり、脚がきつくなり始めてしまいます。特に70kmを超えて90kmあたりまでは、脚に力が入らず、かなり辛い思いをしました。

80km地点付近(アルプス安曇野公園 堀金地区近くの烏川の橋の上)で一旦休憩し、水分と一口羊羹、チョコレートなどを補給。昼食をたくさん摂ったので補給は不要と思っていたのですが、ここまでですでに相当のカロリー消費だったようで、力が入らなかったようです。

この後90kmを超えたあたりから、補給のおかげか、疲労感も減り、漕ぐ力もかなり回復してきました。 松本市内に入り、田んぼ道の真ん中でもう一度水分と羊羹を取った後、無事自宅に着くことができました。

自宅到着後のサイコンの画面です。5時間2分、105.1kmと表示されており、無事100km越えを達成しました!

f:id:taka35823:20201213214811j:plain

自宅にて

帰宅後、部屋に入るとすぐ妻に「かなり顔がげっそりしてるよ、頬かなりこけてるし~」と言われてしまいました。やはり初めての100km越えは、身体的にかなり大変だったようです。

ただ幸いにも、終日天気が良く、向かい風がなかったのはラッキーでした。松本盆地は、年中、南風が吹くため、帰りはずっと向かい風の可能性もあったのですが、この日はほとんど風がありませんでした。

Strava結果

Stravaの結果を載せたいと思います。帰ってきてからサイコンデータ(GPS)をStravaにアップ後、最も驚いたのが獲得標高が1286mもあったことです。帰りに山麓線に入り込んでしまったとは言え、それほど坂を登ったようには思えなかったのですが、さすがは信州です…。これでは脚にくるわけです。

f:id:taka35823:20210109172721p:plain f:id:taka35823:20201211205555p:plain

コース感想

  1. 国宝の仁科神明宮、三重塔などの若一王子神社、木崎湖と見どころ満載
  2. 雪のかぶった北アルプスの名峰を眺めながらのサイクリング
  3. 車がそれほど通らず、快適な道路

反省点

  1. 帰りに休憩及び補給をあまりしなかったので、エネルギー切れとなった。 → 帰りも急ぎすぎない。意識的にこまめな補給をしたほうがよい。帰りこそ、頻繁に休憩を入れる。帰り道で立ち寄るところも計画に入れておき、休むようにする。
  2. 水分補給が足りず、脱水症状になってしまった。 → 気温が低い時期で汗をかかないので、水分補給はほとんど意識してとらなかったが、実はかなり汗をかいているようで、100kmを水分700ml程度では明らかに足りなかった。。
  3. 昼食を食べ過ぎてしまった → 一気にたくさん食べるよりも、こまめに補給したほうがよい。
  4. 日曜日の長距離サイクリングは、翌日以降の仕事に響いてしまった → これは仕方がない…。

サイクリング後

サイクリングをした日の夜、体が猛烈に水分を欲しているようで、起きていたときはもちろん、就寝後も、夜中目が覚めるごとに水分を摂っていました。かなりの脱水状態だったようです。

また、筋肉痛はほとんどなかったものの、翌日と翌々日は軽い頭痛がして、体調も本調子ではなかったです。100km越えサイクリングは、初心者の私にとっては、かなり負担だったようです。

役立った機材

  1. 内側バーエンドーバー:9割くらいはバーの根元を掴むような感じで走っていました。手首や腕の角度が自然になり、ほとんど手、腕、肩は痛くなりませんでした。平地中心の走行では、もう手放せません。
  2. サイコン(XOSS G+):走行中の速度確認や走行距離の確認に便利でした。また、GPSロガーとしても使えるのが本当に有難いです。Stravaと連携して、後から走行ルートやアップダウン、獲得標高が分かります。また、バッテリーの持ちがよく、バッテリー切れの心配がありません。スマホのバッテリーがかなりへたっているので、スマホアプリを起動してログを取ると、おそらく途中でバッテリー切れになってしまうと思います。
  3. コンパクトデジカメ :スマホはバッテリーがかなり消費しているので今回はコンデジ TG-850(オリンパス)を持参。TG-850は、「防水10m、耐衝撃や防塵設計など、オリンパスならではのタフ性能プラス、ウルトラワイド21mmから始まる5倍光学ズームと、180度回転できる可動式液晶モニターを搭載。水中や雪山、ハードなスポーツなどのアクティブシーンで大活躍します。(オリンパスホームページから)」という特徴があり、自転車との相性が良いデジカメです(もうこのタイプのデジカメは販売していないようです)

まとめ

初めて100km越えのサイクリングを達成しました。良いところ反省すべきところがありましたが、満足のいくサイクリングとなりました。反省点も次回に生かせるので、良い経験になったと思います。

*1:100km越えのサイクリング:いつもブログタイトルには目的地や訪問地を書くのですが、今回はあえて目につくタイトルにしてみました。今回のサイクリングにあたり、ほかの方のブログを参考にさせていただいたので、同じことを考えている人の目に付きやすかったり、検索にかかりやすいようにするためです